Vice President
バイスプレジデント
事業支援部門

原 裕太郎

Yutaro Hara

2012年よりアクセンチュア・ストラテジーにて、情報通信・電子精密機器・ヘルスケア等の幅広い外国企業の戦略策定や市場参入支援、官公庁への政策策定支援や新興国市場調査に従事。2016年からは、タイを拠点とするホテル運営企業に経営メンバーとして参画。新規店舗の立ち上げや、本社部門統括担当として多店舗化に向けてのオペレーション構築、財務・事業戦略の策定を行い、2018年AG参画。

アスパラントグループを選んだ理由

私は、祖父が自身で事業を営んでいたこと、父が大手メーカーの子会社で経営に携わっていたという家庭環境で育ったことから、会社の事業運営に関心がありました。経営者という厳しい側面を見る一方で、お客様と従業員を幸せにして会社を成長させる醍醐味を感じていました。そのため、大学を卒業した後は、会社の事業運営に関して、コンサルティングという面でご支援するアクセンチュアに入社し、外国企業向けに、日本進出の戦略策定を中心にご支援しておりました。その後、2016年からは、知人を通じた縁で、タイを拠点とするホテル運営企業の経営メンバーとして参画し、ホテルの支配人という立場で、事業運営に関する様々な経験を重ねました。

このような経験を重ねる中で、会社の事業をより良くするためには、組織を活性化することが大切であると思うようになりました。つまり、人の集合体である組織においては、役職員一人一人のモチベーション向上により、自主性が発揮され、その一人一人の活動の積み重ねが、組織に変化をもたらし、結果として、会社の事業が良くなり、社会にも貢献できると考えるようになりました。これは、家庭環境に加え、コンサルタントとしての戦略策定支援の経験、ホテルの支配人としてのホテル運営などの経験から、どの業界でも共通する普遍的なものであると考えるようになりました。

そして、このような考えに基づき、会社の事業運営をご支援したいという動機から、PEファンドへの転職を考えるようになりました。転職活動においては、複数のPEファンドに選考していただきましたが、その中で、AGを選んだ理由は、私の事業運営支援の考え方に最も近かったからです。事業運営を支援するという考え方は、各PEファンドで異なっており、「投資先の事業支援に注力しても、必ずしも投資リターンに直結するとは限らない。事業運営を支援するならコンサルティング会社に行った方が良い。」とアドバイスされるPEファンドや、投資と事業支援のチームを分けて活動しているが、チーム間の関係が必ずしも平等でない、もしくは組織として一体ではないPEファンド等、様々でした。そんな中、AGの中村から「投資リターンは、投資先の事業を良くした結果である。だから、投資成果を上げるためには、まずは投資先の社員と信頼関係を構築することからスタートし、投資先の皆様と共に、事業を良くすることが大事である」という考えを聞きました。実際に、事業支援チームメンバーの経歴として、事業会社出身者が複数在籍し、投資先の事業支援を重要視していることが、面接を通じて、感じることができたため、AGへの入社を決意しました。

これまでの仕事内容

私は、まず事業支援担当を1年経験した後、投資担当を1年、その後、自分自身が投資検討に関わった企業様への投資実行に合わせて、当該企業様の事業支援担当として着任し、 現在では複数の投資先をご支援させていただいています。
AGは、投資直後に、投資先に常駐し、投資先の皆様と協働して、経営/モニタリングをするための基盤づくり、事業計画の策定を行う、所謂「100日プラン」という取組を行います。初めの事業支援担当としての1年間は、2社の「100日プラン」のご支援をさせていただきました。次の1年間は投資担当として、潜在的な投資案件を発掘するソーシング活動、投資決定前に行い、投資候補企業様の経営状況や事業内容などを詳細にお伺いするデューデリジェンス(DD)、実際に投資をさせていただくまでの一連のプロセスを経験しました。そして、現在は、事業支援担当して、複数の投資先企業様の事業支援に携わっており、「100日プラン」およびその後の実行フェーズのご支援、投資先でのM&A検討等を経験しました。具体的なご支援例を申し上げますと、投資先のお取引企業様へ価格改定を要請させていただく説明用資料を営業担当者の皆様とも議論しながら、お取引企業様にご理解いただける説明ができるように作成する等、AGのご支援が完了した後も、投資先が持続的に成長することに貢献することができるよう、領域に関係なくご支援しています。

投資先の事業支援に関して、意識していること

投資先の事業を改善し、成長させることに貢献するため、組織をより良くしたいという想いから、日々の仕事を、地道に必死でやることを意識しています。AGの行動規範で言うと、「努力創意」、「反省ある毎日」に当てはまるかと思います。

「実績を挙げる人は、地道な活動を徹底して継続している」ということを投資先の経営者の方々から学び、体感したことが、考えの背景にあります。ある経営者様は、「部品加工の現場で1日13時間、1日も休まずに働き、そこで働く人の気持ちを理解し、その事業の本質を理解した」とおっしゃっていました。だから、私も現場で、役職員の皆様と一緒に働きながら地道な努力を重ね、人を知り、事業を知り、その上で、ご支援することが、投資先企業様の事業成長に貢献する基本的な姿勢であると思っています。

また、AGでは、投資先の役職員の皆様、戦略/財務等に関する専門家、各業界の事業に関して深い知見を持つシニアアドバイザー、私と同様に、投資先企業様をご支援している同僚といったネットワークから、事業支援に有益な情報が集まります。その情報を活用させていただき、投資先ご支援に最大限生かすことができるよう意識をしています。

今後、実現したいこと

PEファンドは、投資家の皆様から資金を募り、その資金で、企業様に投資をさせていただき、限られた期間の中で、投資先の事業をより良くすることで、投資先役職員の皆様を幸せにし、その成果として、PEファンドとしての投資リターンが創出され、出資を頂いた投資家様に貢献するといった、社会に好循環をもたらす重要な役割を担っています。このような好循環を数多く創出することで、PEファンドの存在意義を社会に示していきたいと思っています。更に、その好循環を生み出すための軸は、投資先の事業成長に貢献することだと信じており、このAGの考え方で、社会に貢献していきたいと思っています。

求職者に一言お願いします。

AGの文化には、どのような成果をあげたのかよりも、与えられた環境下において、正面から向き合い、粘り強く突き詰めて、何かを得てきた人がフィットすると思っております。一言で言うと、「実直で粘り強い人」、「経験を糧にして成長できる人」です。

また、「アスパラントグループを選んだ理由」でもお話させていただきました通り、PEファンドは、それぞれの特色があると思います。その特色とは、投資をさせていただく際の投資金額の規模感、投資対象とする業種、組織体制、報酬等の外形的な要素もありますが、選ぶうえで重要な要素は、「そのファンドは何を目指しているのか?」「どのような考え方の人が働いているのか?」等の各PEファンドの哲学をよくご理解され、ご自身の価値観と照らし合わせ、エントリー、入社されることだと思います。その一助として、私のインタビューが皆様の参考となれば嬉しく思います。

そして、ご入社された方と一緒に、情熱をもって、共に投資先の事業成長に貢献すべく、切磋琢磨して働けることを楽しみにしております。

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