Vice President
バイスプレジデント
投資部門

江郷 裕和

Hirokazu Ego

2009年にみずほフィナンシャルグループに入社し、大企業・中堅中小企業向けの法人営業、ロンドン支店での欧州等におけるプロジェクトファイナンス、LBO関連業務などを担当。直近では、大手製薬・ヘルスケア企業の担当のカバレッジバンカーとして、海外進出、M&A及び付随する(LBO含む)資金調達、決済などの業務に従事し、AG参画。

アスパラントグループを選んだ理由

私が転職を考え始めたきっかけは、MBA留学に向けた準備過程で、自分のパーソナリティと将来像を見つめ直したことがきっかけです。MBA受験は、残念ながらうまくいきませんでしたが、この過程が良い転機になったと思います。
銀行員としてのこれまでの人生は非常に充実しており、総じて、間接金融の意義深さを強く感じていました。しかし、もう少し事業、延いては経済に“直接的に”貢献したいという気持ちが次第に強くなり、業界として、コンサル、ファンドを中心に転職活動を開始しました。ファンドについては、他ファンドに在籍する複数の知人から話を聞けたこと、加えて、私が銀行員時代に担当していた複数の会社様がファンドの出資先でもあって、比較的身近な存在でした。コンサルも非常に魅力的でしたが、私にとって事業への手触り感は非常に大切で、投資をし、現場に入り込み、事業改善にコミットするファンドの仕組みは、適切に使えば、社会の役に立てる枠組みなのではないかと気づき、最終的には、業界をファンドに絞り込み、活動を続けました。
その中で、AGに入社を決めた理由は、相性が良いと感じたためです。面接でお会いする方々、採用に関するインタビュー記事を通じて、AGの行動規範に触れ、自分の大事にしている誠実や信頼といった価値観にフィットしていると感じたことが大きいと思います。そして、投資先に深く入り込み、事業支援を行うスタイルに関しても、私のやっていきたいことに近いと思い、入社を決意しました。

仕事内容

私は、投資部門の事業承継チームに所属しています。オーナー会社様の、事業承継課題、経営課題に、AGで何か支援することができないか?という観点で、潜在的な投資案件を発掘し、実際に投資実行までを行うことが業務です。
投資チームと言うと、華やかに聞こえるかもしれませんが、実務は、とても地道で地味な仕事の連続です。会社様の歴史、技術、事業について、知恵を絞って様々な手法で調査をし、社内外の知見をもらい、オーナー様が考えている課題に対して何かお役に立てることはないのか?という観点で様々な議論を行います。オーナー様との面談にあたっては、「AGは、ここまでやってくれるのか?行動規範通りだな。」という印象を持っていただけるよう、とことん準備を行います。
調査の手法は多彩です。デスクトップ調査からスタートし、実際にオーナー様へお会いできるステージとなれば、足を使って、生きた情報を取得しにいきます。例えば、顧客として実際に製品/サービスを体験したり、AGのネットワークを活用して、業界の専門家へインタビュー等を行ったりします。しかし、このような潜在的な投資案件の中で、色々調査をしても、実際にオーナー様と面談させていただける機会はごく限られています。投資担当の仕事は、針の孔に糸を通すような出会いの探求をめげずにやり抜く精神力と、調査を通じて会社様の事業を理解し、課題を議論できるまで、追究する能力が求められると思っています。

仕事のやりがい

私は、好奇心旺盛な性格です。徹底的にリサーチして何とか会社様、オーナー様とお会いして、話を聞いて頂けるところまで努力すると、その企業がなぜ強いのかを手触り感・納得感のある理解が出来、社会・経済・事業のことがほんの少しわかったように思えます。例えて言うなら、子どもが単純に知りたいと思う欲求に近い感覚で大変楽しいです。また、それを事業のプロであるオーナー様と同じ土俵で議論できるのも大変貴重な経験になります。
もう一つ、AGは、アウトプットの機会が非常に多いと思います。オーナー様との面談、社内の投資の意思決定をするプレゼンなど、息の詰まる局面を任せてもらえます。また、毎週金曜日に開催しているフィロソフィー勉強会(AGの行動規範等に関連する教材を毎週読み、全員の前で自分の意見・感想を発表する)など、意見を述べたり、説明をする場が多くあります。若手のうちから、頭ごなしに否定されず自分の意見を聞いてもらえてフィードバックをもらえます。これはすごく寛容で、素晴らしい環境だと思っています。その結果か、AGのメンバーは皆、説明が大変わかり易いです。

今後のキャリアビジョン

まずは、投資担当者としての地力を付けていくことが中心です。業界やビジネスへの造詣、会社のポテンシャルを見抜く力、会計や法務等のハードスキルは勿論のこと、人間としての魅力も高めて、もっとオーナー様に信頼してもらえる人間になりたいです。
投資の仕事は、総合格闘技と言われています。会社様の事業を知り、事業計画を策定し、投資ストラクチャーを考えた上で、会社様の事業価値を計算する。それには、幅広いスキルを習得し、理解をすることが必要で、まずは、チームで協力しながら、案件をひとつひとつ完遂したいと思っています。
そして、将来的には、事業支援担当として、投資先の役職員の方と一緒に事業改善をしていくことに挑戦したいと思っています。投資はゴールではなくて、最終的に、投資後の事業支援をした結果、良い製品・サービスが世の中に普及してはじめて、社会貢献になります。そして、その結果として、投資先の役職員、金融機関や投資家も皆がハッピーになるという流れをつくっていきたいと思っています。

求職者に一言お願いします。

AGは、外から見ると行動規範に重きを置いている点が一風変わっているかもしれませんが、これが真理だと思っています。この考えに共感できる人にとっては、素晴らしい環境だと思います。また、AGで仕事をしながら日々強く感じることは、各メンバーお互いを信頼して、仕事ができることです。人それぞれ、経験もスキルも違いがありますが、同じ価値観を共有でき、信頼し合える人と一緒に仕事をしたいと思っています。
また、私自身、35歳で初めて転職した時、周囲に勇気があると言われましたが、全くそんなつもりはありませんでした。自分が今後どうありたいかを想像し、“やりたいことをやり切って後悔がない”、と死ぬ間際に思える人生を歩みたいと思い、AGへの転職を決意しました。皆様も、ご自身の将来を考えられた際に、AGが面白そうな環境だと思って頂けるのであれば、チャレンジして頂きたいと思います。ご一緒できることを楽しみにしております。

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